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おはようございます!
皮膚がただれた
糖質制限による健康リスクに着目した研究はこれだけにとどまらない。
研究前は高脂肪食グループが最も短命と予想しましたが、
フタを開けると糖質制限のマウスの寿命が最も短くなりました。
こう語るのは、東北大学大学院農学研究科の都築准教授だ。
今年5月に日本栄養・食料学会でこの研究結果を発表した。
都築准教授らがマウスを「一般的な日本人の食事に近い通常食」
「アメリカ人の食事に近い高脂肪食」「糖質制限食(総カロリーの20%程度)」
の3群に分けて飼育した研究でも、糖質制限食グループは他の食事グループと比べて、
8~9週ほど短命だったという。
なぜ糖質制限が死亡率の上昇につながるのか。
都築准教授は、「たんぱく質の増加がカギを握る」と指摘する。
白米などの糖質を制限すると、たんぱく質の摂取比率が多くなります。
すると、細胞が不良たんぱく質をリサイクルする『オートファジー(細胞の自食作用)』
が抑制され、細胞内のゴミを処理することができず、健康リスクが増加します。
実際、12年にハーバード大が約4万3000人を対象に、
食事と糖尿病発症の関連について発表した研究結果では、
「糖質の摂取減」と「たんぱく貿の摂取増」が同時に起きると、
心筋梗塞や脳梗塞といった血管の障害が増加した。
糖質制限は外観的な「老化」も促進する。
都築准教授の研究では、糖質制限したマウスはみるみる毛ヅヤが悪くなり、皮膚がただれた。
糖質制限をするとオートファジーが抑制されることに加えて、
腸内で炭水化物をエサにする善玉菌が減少して、
腸内細菌のバランスが崩れることで老化を促進します。
実際、糖質制限食を与えたマウスの腸内では、善玉菌が90%も減っていました。
Nスペにはラオスの奥地に住み、
かつての日本人のように多くの白米を食べている少数民族が登場した。
彼らの腸内細菌には、脂肪燃焼を促したり、
免疫機能を高める効果につながるプリボテラ菌が全腸内細菌の2割以上を占めた。
同番組の調べでは、現在の日本人にもプリボテラ菌が7.5%存在しており、
「健康を守る腸内細菌が受け継がれている」と紹介された。
(「週刊ポスト」2019年12月20日・27日号より)
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