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おはようございます！

脱衣所に温度計を

かけておくだけでも、

温度差に注意深くなり、

危険は避けられるだろう。

全体が温まりにくい古い家に

住んでいるという人は、

脱衣所用のヒーターを

使うことも有効な手段である。

なかでも1万円ほどで手に入る

小型の遠赤外線ヒーターがおすすめだ。

入浴前に足元を温めておくと、

血圧の変動は小さくなる。

酷寒となるこの冬は、

入浴のタイミングにも気を付けるべきだ。

外出後すぐなど、

寒いところから戻った直後の

入浴もヒートショックを誘発する。

帰宅後は20度以上の

暖かい空間で１時間ほど休み、

血圧の変動を落ち着かせてから

入浴するようにしたい。

同様に、運動直後の

入浴も避けたほうがいい。

運動後は血圧や心拍数が

上がっているため、

直後に熱い湯に浸かると、

交感神経が刺激され、

さらに血管は急に収縮します。

こうなると、

心臓へも強い負担がかかります。

せめて30分から1時間ほど

間隔を空けるべきでしょう。

ウォーキングやゴルフなどの運動後は、

湯船には入らず、

シャワーのみで済ませることが、

身休への負担を減らすことにつながる。

また、当然ながら動脈硬化が

進んでいる人ほどリスクか高い。

高血圧や糖尿病を患っている人は

とりわけ注意が必要だ。

糖尿病が進行すると、

皮膚の感知機能が

低下してしまう点も意識したい。

体温の上昇に気が付かず、

浴室熱中症を起こしやすい

傾向があるからだ。

服用している薬によって、

注意が必要なものもある。

降圧剤を服用している人は、

血圧の急変動の原因となるため、

服用後すぐの入浴は避けたほうがいい。

また、水分が奪われるため、

利尿作用のある降圧剤を

飲んでいる人は特に気を付けたい。

睡眠薬を服用した直後は、

浴室熱中症を起こさなくても

意識障害に陥る可能性が

あるため、危険です。

命を救うのは一杯の水、

これらを踏まえた上で、

いつもの入浴の仕方を

少し工夫するだけでも、

浴室で命を落とす確率は

格段に下げることができる。

例えば、浴室熱中症を防ぐためには、

湯船の温度と、浸かる時間に

ついて注意するといいだろう。

消費者庁は浴室事故を回避するため、

41度以下のお湯での『10分まで』の

入浴を推奨しています。

この時、10分間続けて

入浴するのではなく、

まず5分間湯船に浸かった

後に一度体を洗い、

また5分間入るという

方法がおすすめです。

こうすることで体温が

横ばいもしくは低下するため、

体への負担が軽減されるのです。

浴室に持ち込めるタイマーで

入浴時問を計るのも一つの手である。

入浴前に水分補綸をすることも、

ヒートショックと浴室熱中症の予防には有効だ。

特にこれからの時期は、

入浴前の時点で、

すでに脱水を起こしている

ということを念頭に置き、

コップ一杯（200～300㎖程度）の

水を口にするべきだ。

入浴は本来、

身体を清潔に保つだけでなく、

全身を温めることで

免疫力を高める効果もある。

だが、一歩間違えるとあっという間に

命を奪う危険も伴っている。

家の中でもっとも

危ない場所は浴室周り。

今年の冬は肝に銘じておこう。

（「週刊現代」2021年12 月04 日号より）

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