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おはようございます！

知らないうちに治っていた

仮説②これからどんどん死ぬから

ニューヨークやイタリアで死者が急増した大きな原因は、

「医療崩壊」が起きたことにある。

重症化した患者を受け入れるＩＣＵ（集中治療室）や人工心肺装置が不足し、

すべての患者に十分な治療を施せない。

結果、死者が激増した。

日本の感染者数は約1万2000人で

、アメリカの約84万人、イタリアの約19万人と比べても圧倒的に少ない。

しかし、すでに医療崩壊は始まっている。

そもそも日本は、医師の数がＯＥＣＤ諸国と比べても少ないのです。

日本の医師の数は、人口1000人あたり2.4人で、ＯＥＣＤの平均3.5人より少ない。

さらに、重症者を治療するＩＣＵも、人口10万人あたりの数で比較すると、

アメリカの5分の1しかなく、イタリアやスペインより少ないのです。

感染がピークに達すれば、

43道府県で重症患者数がＩＣＵ病床数を上回るという予測も出されている。

医療現場では防護服まで不足しており、

医療従事者から感染が広がる事態も起きている。

日本はすでに「医療崩壊」の瀬戸際にいる。

死者数が少なく見えたのは、

感染の初期段階だったからという可能性は捨てきれない。

仮説③隠れコロナ死が多いから

4月9日、東京足立区の路上で倒れていた60代の男性が病院に運び込まれた。

死因が分からない「変死」である。ところが、

この男性にＰＣＲ検査を行ったところ、

新型コロナに感染していることが判明した。

全国ではこの1ヵ月で、変死者15人の新型コロナ「陽性」が判明している。

これは氷山の一角に過ぎません。

警察では年間約16万体の死体を取り扱いますが、

すべてにＰＣＲ検査をするわけではない。

新型コロナが死因でも検査をせず、

見落とされている死体は多いでしょう。

つまり、死者数にカウントされていない「隠れコロナ死」が膨大な数あるというのだ。

この疑念を強めた、別のデータもある。

国立感染症研究所が発表する「インフルエンザ・肺炎死亡報告」だ。

これは、肺炎など、インフルエンザ感染が原因で亡くなった人の数を調べたものです。

今年は、インフルエンザの流行が終息した１月半ばから2月に入っても、

例年より死亡者が多くなっていました。

つまり、インフルエンザによる肺炎で亡くなったとされる人が、

実は新型コロナで死んでいた可能性があるのです。

隠れコロナ死は見落とされているのか。

この疑念は見方が分かれ、冷静に見るべきだと反論する専門家もいる。

感染拡大初期の段階では、検査漏れや、

ホームレスなどで病院に行けず新型コロナで亡くなった人はいたかもしれません。

しかし、今は重症の肺炎であれば、ＣＴ検査をして、

新型コロナかどうか確認をしています。

見落としがあっても、何百人もいるということはないはずです。

（「週刊現代」2020年5月2日・9日号より）

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