「ムダなクスリ・危険な処方」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院!!!
おはようございます!
医師は情報共有しない
多くの具体的な事例を見てきたが、
ここであらためて、『ムダなクスリを出されている
危険性が高いパターン』と『その対策』を、
前出の帝京大学大学院教授の見解を中心に紹介しよう。
『高齢患者に不適切な薬剤処方の基準(ピアーズ基準)』
というきわめて重要な基準を日本に持ち込んだ医師で、
まさしく『減薬の第一人者』と言える。
ここで紹介する基準は、
『危険な処方』を判別するためのヒントになるはずだ。
なによりムダなクスリを処方される危険性が高い人の特徴は、
複数の病院、複数の診療科にかかつていることだ。
実は、自分が向き合っている患者さんが、
ほかの病院、医師からどのようなクスリを
処方されているのかを気にかける
医師はそれほど多くありません。
たいていの医師は、症候や
疾病ごとに機械的にクスリを出す。
ポリファーマシーの問題をきちんと
考えている医師はきわめて少ないのです。
その結果、ほかの医師による処方について
きちんと情報を得ないままに、
追加で機械的にクスリを処方してしまい、
患者さんが大量のクスリを
飲まされるというパターンは少なくありません。
また、かりに診察をしてくれる医師が
ポリファーマシーに関心がある人でも、
その医師が、ほかの医師が処方したクスリに
ついて細かい情報を得るハードルは意外に高い。
現在の日本の医療体制では、
病院のあいだで連携や調整をするのが難しいからです。
電話をしても担当医が出ないとか、
勤務先が変更になったとか、
診察が1ヵ月に一回だとかで手紙を書いても
なかなか返事が来ないということはよくあります。
『DO処方』の危うさひどい場合には、
同じ病院のなかであっても、
診療科が異なるだけでこうした情報共有がなされず、
患者がクスリを処方され過ぎてしまうケースがあるという。
裏を返せば、患者がほかの
病院(ほかの診療科)にかかっているか、
ほかの病院でどのようなクスリを
処方されているかといった基本的な
情報を尋ねてこない医師は、
クスリを出し過ぎる可能性が高いと言える。
また、自衛のためには、医師に対して、
自分がほかの病院、ほかの診療科でどのような
クスリを処方されているかをなるべく
的確に伝えられるようにしておきたい。
次に、医師が何力月にもわたって同じクスリを
処方し続けている場合にも注意が必要だ。
京都内の大規模病院で働く薬剤師が言う。
一度出したクスリを、
次の診察の際にも出すことを
『DO処方』と言いますが、
安易にDO処方ばかりする
医師をしばしば目にします。
たとえば、70代の患者さんが医師に
『花粉症のクスリを出してほしい』と言い、
抗アレルギー薬が処方されたケース。
2ヵ月後に定期受診すると、
医師は常用のクスリに加えて、
もう必要ない抗アレルギー薬も出し続けたのです。
通年で抗アレルギー薬を常用する人はいるので、
調剤薬局でも気付かれませんでしたが、
これは危ない処方です。
薬剤師としては、DO処方をするなら、
処方内容をしっかり
確認したうえでやってもらいたい。
生活習慣病のクスリなど飲み続けることを
前提とするものではないのに、
数力月にわたって同じクスリが
処方されている場合には、
『危険な処方』を疑ったほうがいい。
(「週刊現代」2024年3月16・23日号より)
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