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おはようございます!
ACE阻害薬やARBなどの降圧剤は
夏に効果が高まる傾向があるという。
体内で血圧上昇作用を持つ物質アンテジオテンシンⅡの
生成や作用を抑制して血圧を下げるのがACE阻害薬やARBです。
これらはアンテジオテンシンⅡの元となる
ホルモン『レニン』の分泌が少ない時はあまり効きません。
そのレニンは、夏に塩分が失われ、
脱水状態に近づくと分泌が増えて活性化します。
そのため、冬と同じ服用量でも、
ACE阻害薬やARBは夏のほうが効きやすくなるのです。
一方、夏でも『やめないほうがいい』のが、
第一選択薬として広く処方されているカルシウム措抗薬だ。
ほとんどの高血圧患者が、
カルシウム桔抗薬か、
先ほどのACE阻害薬・ARBのどちらかを
服用しており、メジャーな薬です。
血管を広げて血圧を
下げるカルシウム桔抗薬は、
夏に効きすぎるリスクは考えられず、
中止の検討や減量の必要は基本的にありません。
ただし、急に立ち上がる時など一時的に血圧が低下して
立ちくらみを起こす
『起立性低血圧』のリスクは高まるので、
注意が必要です。
長年、高血圧の治療を続けていると、
複数の夕イプの降圧剤を同時に服用するケースが多い。
夏に『飲む・飲まない』あるいは
『減らす』判断は、どうすればいいのか。
複数の降圧剤、利尿薬を服用する患者は
特に血圧が下がりやすい傾向がある。
夏は脱水に気を付けたうえで体重や
血圧の変化に敏感になる必要があります。
転倒してからでは遅いので、
めまいやふらつきを感じた時点で
主治医に相談しましょう。
そもそも脳卒中や心筋梗塞のリスクが高い
高血圧患者が自己判断で薬をやめるのは厳禁だが、
一方、医師は『惰性で処方し、
実際にはなかなか話を聞いてくれない医師も多い』と明かす。
血圧の下げすぎから身を守るためには、
根気強く主治医と対話する姿勢を持つことが肝要だ。
(「週刊ポスト」2023年08月11号より)
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