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おはようございます！

コロナ肺炎は、発症しても約8割がかぜに似た症状や味覚・嗅覚に

障害が出る程度の軽症ですむといわれている。

しかし、残りの約2割がせき、たん、

呼吸困難などの症状が重症化して入院を余儀なくされる。

そのうち、4分の1にあたる約5％の人は、

人工呼吸器の装着が必要となる。

さらにその半数の2～3％が致死的な状態に陥るという。

どんな人が重症化しやすいのか。

池袋大谷クリニック院長で呼吸器内科医の医師が解説する。

中国のデータから、

心血管疾患や慢性呼吸器疾患（ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患《COPD》）、

糖尿病、高血圧、がんなど併存疾患のある人、

加えて高齢の人ほど重症化リスクの高いことがわかっています。

罹患しづらいとされる若くて健康な人でも重症化することがあるので安心は禁物だが、

なぜこうした病気の人や高齢者は、よりリスクが高くなるのか。

医帥か続ける。心血管疾患や慢性呼吸器疾患の人が重症化しやすいのは、

肺と心臓は表裏一体の存在だからです。

肺炎のために血中に酸素が取り込めなくなると、

心筋にも酸素が行き届かなくなり、心臓の負担が大きくなる。

そのため、もともと心臓が弱っている人は、

肺炎になると心不全に陥りやすいのです。

慢性呼吸器疾患では肺炎により、さらに低酸素血症に陥りやすい。

また、糖尿病やがんの人、高齢者などは免疫機能が低下しているので、

肺炎にかかりやすく、重症化しやすい。

がんの人も最期は肺炎を合併することが多く、

実は肺炎で亡くなる人は統計で表れる以上に多いと考えられます。

こうした病気のある人や高齢者は感染に注意するだけでなく、

通院中の人は自己判断で治療をやめずに、

病状や体調の管理に努めるべきだろう。

持病のある人や高齢者だけでなく、

たばこを吸っている人、あるいは吸っていた経験のある人も要注意だ。

コロナ肺炎の患者を調査した中国の研究データによると、

喫煙者または喫煙歴のある人は、

そうでない人に比べ重症化リスクが1.66倍高く、

呼吸器装着または死亡リスクが3.24倍も高かった。

ＷＨＯ（世界保健機関）も、《たばこを吸わないでください。

喫煙は、あなたがCOVID-19（コロナ肺炎）に感染した場合、

重症化のリスクを高める恐れがあります》と讐鐘を鳴らしている。

（「女性セブン」2020年5月7日号より）

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