「人々の心を痛めつける最も過酷な現実は「命の選別」」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院！！！

おはようございます！

そして、人々の心を痛めつける最も過酷な現実は「命の選別」の問題だ。

新型コロナウイルスにはまだ治療薬がない。

さしあたり、肺炎が重症化した患者の命を救うためには

ＩＣＵでの治療が必要になるが、数には限りがある。

イタリアのロンバルディア州では、ＩＣＵでの治療を必要とする患者数が

2月末からの3週間で1135人に達した。

だが、地域のＩＣＵは800床しかない。

マスクも、人工呼吸器も消毒液も何もかも足りないのだ。

そこに検査や治療を求める人々が次々と押し寄せる。

「医療崩壊」状態に追い込まれた病院では、

致死率の高い高齢者を見捨て、

回復する可能性が高い若者の治療を優先した。

日本を代表する社会学者の大澤真幸氏は、

この「命の選別」はハーバード大学の

マイケル・サンデル教授が広めた「トロッコ問題」と同じ構図だと指摘する。

制御不能で止まれないトロッコが分岐点に至る。

左に行けば1人が死に、

右に行けば5人が死ぬという状況で、

どちらが正しい判断といえるか。

多くの人は、仕方なく1人を殺すのが正解と考えるかもしれません。

しかし　ここで重要なのは、どちらを選んでも、

人の心に痛みが残ることです。

テレビ番組「ﾊｰﾊﾞｰﾄﾞ白熱教室」でもとりあげられたトロッコ問題は、

一種の思考実験にすぎないはずだった。

しかし　今やその選択は現実のものになってしまっている。

大澤氏は続ける。

しかし 人は、この苦渋の選択を繰り返すうちに

だんだんと慣れていき、痛みが消えていきます。

これが何を意味するのか。

『一番弱い人を助けよう』という、

人間が大切にしてきた倫理の土台が崩壊するということです。

「命の選別」は日本でも、すでに当たり前に起きている4月９日、

日本救急医学会は「新型コロナウイルスの感染拡大により、

脳卒中などの重症患者を受け入れられない事態が起きている」という声明を発表した。

医師も辛い選択を迫られれば、心に傷を負うことになる

。前出のマルクス・ガブリェル氏は言う。

『命の選別』の責任を医師に負わせてはなりません。

誰を助け、誰を見捨てるか、その基準は政府が決めるしかない。

（「週刊現代」2020年4月25日号より）

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