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おはようございます！

3ヵ月が分かれ目

最近では、こうした副作用を改善した、新しい睡眠薬も登場している。

それが、ロゼレム（ﾒﾗﾄﾆﾝ受容体作動薬）と、ペルソムラ（ｵﾚｷｼﾝ受容体桔抗薬）だ。

では、これらの薬なら常用していいのかというと、決してそうではない。

安全性が高いとされるロゼレムとベルソムラでも、

1年以上常用すれば、転倒するリスクは無視できません。

市販の「睡眠改善薬」を頼っている人もいるかもしれない。

ドリエル（抗ﾋｽﾀﾐﾝ薬）だ。

簡単に買えるため使いやすいが、これも長く使うべきものではない。

眠くならなくても、判断力が低下する副作用があり、車の運転には注意が必要です。

早ければ1週間ほどで依存するためやめられず、

薬の量を自分で増やして救急に運ばれるケースもあります。

吉田病院附属脳血管研究所所長は「どんな睡眠薬でも、

飲み始めてから3ヵ月がポイントとなる」と語る。

3ヵ月を目途に薬の量を減らしたり、やめられるかを確認します。

ここで薬をやめるタイミングを逃すと、依存が深刻化し、

副作用が出てもやめられなくなってしまうことがあります。

いったん3ヵ月で区切って様子を見ることが睡眠薬とのうまい付き合い方です。

ではすでに3ヵ月以上服用している人は、どうやって睡眠薬をやめるべきなのか。

いきなりやめるのではなく、まずは薬の量を減らしたり、

種類を替えたりして、徐々に減薬していくことが重要となる。

1錠のサイレースを飲んでいる人なら、粉末に変えて、0.75錠分、0.5錠分と量を減らしていきます。

効果が強いＢＺ系の睡眠薬から、非ＢＺ系のロゼレム、

ベルソムラなど効果が弱いものに3ヵ月を目途に替えていくのも有効です。

休肝日のように、休薬日を作る手もある。

1日おきに飲まないようにしてみて、だんだん2～3日おきに減らしていく。

急に薬を減らすとイライラや不眠が出る可能性があるので、少しずつやめていきます。

すでに3年以上、睡眠薬を常用している場合、

薬をやめるのには最低3ヵ月から1年はかかる。

今、何も問題がなくとも、常用していればいつか異変が現れる。

もしどうしても眠れず、睡眠薬を飲む場合でも、リミットは3ヵ月以内。

その期間を超えて服用すれば、その先には必ず不幸が待っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（「週刊現代」2020年1月25日号より）

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