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おはようございます！

院長がスクラロースの安全性に

疑問符を付ける根拠は他にもある。

米国の国立糖尿病・消化器・

腎疾患研究所（ＮＩＤＤＫ）は19年に、

スクラロースとアセスルファムＫを

摂取したマウスの子供の腸内細菌が変化した、

という研究報告をしています。

もちろん良い影響ではなく、

有益な腸内細菌（善玉菌）が

減ったという悪い影響です。

スクラロースには有機塩素が含まれていますから、

腸内細菌に良い影響を与えるはずかないと言えます。

こうした実験結果が出ている以上、

アスパルテームだけではなく、

アセスルファムＫやスクラロースといった

人工甘味料の名前も覚えておいて損はなかろう。

今年3月、消費者庁が人工甘味料という

表記を禁じるガイドラインを出しました。

要するに、『人工甘味料不使用』と

パッケージなどに書くと、

まるで人工甘味料が体に悪いように

受け取る人もいるから禁止しよう、

ということです。

そう語るのは、加工食品ジャーナリストである。

実際、そういった表記は

今市場からどんどん姿を消しており、

今後はアスパルテームなどの

物質名で確認するしかなくなります。

これは一般の消費者の側に

立った施策とは言えません。

なるほど、消費者庁は我々消費者の側ではなく、

食品メーカーの側に立っているようである。

では、どのような商品にどの

人工甘味料が使われているのか。

スーパーやコンビニに並ぶ有名商品を

本誌がべた結果を示したのが、

31頁の表である。

《砂糖不使用》の「Ｒ－1ヨーグルト」に

スクラロースが含まれていることにはすでに触れたが、

この中では人工甘味料が

１種のみ入っているのはこれだけで、

他の商品には複数含まれていることが分かる。

また、特筆すべきは

『コカーコーラプラス』と『メッツコーラ』。

アスパルテーム、アセスルファムＫ、

スクラロース全てが含まれている

この2商品は『特定保健用食品』、

いわゆる『トクホ』に認定されている。

人工甘味料が入った商品は、

本来、健康目的の商品であるにもかかわらず、

健康を害する可能性があります。

その点で人工甘味料は他の

食品添加物よりもたちが悪いと思います。

着色科や合成保存料を健康目的で

あえて摂取する人はいませんが、

人工甘味料は積極的に

それを選ぶ人がいますから。

例えば、肥満を気にしている人は

ダイエットソーダを選ぶことも多いでしょう。

しかし、それを飲むと甘さを感じるので

体内でインシュリンが分泌されるけど、

実際には血糖値は上がっていない、

という状態になる、とも言われています。

そのミスマッチを解消するために

食欲が湧き、結果的に太る。

あるいは本当に甘いものを摂取した時に

インシュリンが出ずに高血糖になる、

という指摘が出ているのです。

健康になるためにトクホの商品を

せっせと飲んで糖尿病になる。

笑えない冗談という他あるまい。

同表を見ると分かる通り、

アスパルテーム、アセスルファムＫ、

スクラロースの3種全てだけにとどまらず、

ネオテームなる人工甘味料まで

含まれている商品も存在する。

『キシリッシュ　レインボーアソートボトル』というガムだ。

ネオテームはアスパルテームの改良型といえます。

ショ糖（砂糖）の約１万倍という

桁外れの甘みを持っています。

ここまで行くともはや食品や

食品添加物ではないような気がしてきます。

同じお菓子を作るにしても、

砂糖の1万分の1の量で済むというので、

食品メーカーからすれば

大幅なコストダウンになることでしょう。

砂糖と比べるともはやタダみたいなものですから、

今後も開発は進むと思います。

ネオテームの危険性はアスパルテームと同様、

体内で毒性のあるメタノールや

フェニルアラニンに変化することが挙げられます。

（「週刊新潮」2022年06月16日号より）

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