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おはようございます！

睡眠薬や抗不安薬を

服用していた人の転倒では、

『死亡事例』もある。

医療事故の再発防止に取り組む

『医療事故調査・支援センター』が

19年に公表した入院中の高齢者の

転倒・転落による死亡11例のうち、

ベンゾジアゼピン系を服用していた患者は4例、

その他の睡眠薬は2例あったという。

同センターの提言書では、

転倒などのリスクがある高齢者には

ベンゾジアゼピン系薬の使用は

『慎重に行なう』と提言されている。

では、漫然と服用を続けてきた睡眠薬や

抗不安薬はどう減らせばいいのか。

1日3回服用していた方には

『昼を抜いて1日2回にしましょう』と提案するなど、

”一歩ずつ”減薬を進めます。

高齢者の睡眠薬の使用で大事なのは、

『頓服（症状に応じて服用）』にすること。

毎日飲む習慣を変えることがポイントです。

日本医師会らが指摘するように

『抗うつ薬』や『抗精神病薬』では、

副作用で思わぬ症状に

悩まされるケースもある。

医師のもとに『パーキンソン病』の

治療で通っていた80代女性は、

別の医療機関の精神科で

処方された抗精神病薬との併用により、

こんなトラブルに見舞われた。

医師か語る。女性が他院で

処方された抗精神病薬には、

手足の震えなどが生じる

『パーキンソン病徴候』の副作用がありました。

そのせいで、私が処方したパーキンソン病治療薬が

なかなか効かなくなってしまった。

少しずつ抗精神病薬を

減らすことで改善していきました。

医師が指摘するのは、

こうした精神科の薬は医師との

コミュニケーションのなかで

『明かされにくい』という問題だ。

精神科に通っていることを

言いたがらない患者さんが多い。

そのため私は、定期的におくすり手帳を

見せてもらうように働きかけています。

こうした薬は依存性があることも多く、

減薬する際は医師と

相談が必要になる。

医師が言う。急にやめると、

その反動で不眠などの症状か悪化する

『リバウンド現象』のリスクがあります。

減量や中止をする際は、

必ず医師に相談してください。

遠回りのように思えるが、

焦らず、少しずつ『薬への依存』を

解消していくことが肝要だ。

（「週刊ポスト」2023年10月20日より）  

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