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おはようございます！

覚えてますか『バカ歩き』

新型コロナに続いて医療現場か恐れている

『心不全パンデミック』をご存じだろうか。

心不全患者が爆発的に増えることで病床数が不足し、

病院が患者を受け入れられなくなる事態だ。

心筋梗塞や弁膜症などが原因で、

心臓のポンプ機能が損なわれる心不全は特効薬がなく、

5年生存率はがんよりも低い。

この『不治の病』に冒される患者数が

高齢化と共に増加の一途を辿っている。

現在の推定患者数は約120万人だが、

2030年には130万人に達すると言われている。

そうならないためにも、

日頃から心不全の予防に励みたい。

『少しの工夫で心臓は長持ちする』と、

池谷医院院長は解説する。

血圧や心拍数をムダに

上げないようにしましょう。

急に心拍数か増えると、

心臓は激しく収縮して強い負荷がかかります。

お風呂場では特に注意が必要です。

入浴の際、脱衣所や洗い場の寒さ、

湯船の熱さと水圧は高血圧を招きます。

特に朝は交感神経が高まり、

血圧や心拍数が増加しやすいため、

朝風呂は危険を伴います。

入浴時は『オヤジっぽく声を出して入る』のがオススメ。

『あ～～～』と言いながら脱力して入浴するんです。

ゆっくり湯船に入ることで血圧の急上昇を防ぎます。

心臓の大敵は『ストレス』だ。

ストレスを感じると『ノルアドレナリン』という

ホルモンが放出される。

このホルモンの作用で血圧が

上昇したり心拍数が増えたりする。

ストレス軽減に努めることが望ましい。

一日1回、大笑いをするように心がけましょう。

笑うことで副交感神経が優位になり、

免疫力が高まります。

泣ける映画を観て思い切り涙を

流すことも有効です。

適度な運動は血管をしなやかにし、

動脈硬化を抑える効果があるので心臓に良い。

副交感神経が働いて心拍数が落ち着く夕方から、

ウォーキングなどの軽い

有酸素運動をするのがオススメです。

昨年末、国際的に権威のある

英国医学雑誌『ＢＭＪ』で、

『心臓に良い運動』についての最新理論が発表された。

英国のコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』で

披露された『バカ歩き』という

歩き方には『心肺機能を高め、

死亡リスクを減らす効果がある』いう。

大きく足を振り上げて闊歩するのがバカ歩きだ。

米アリゾナ州立大学の研究グループと共同で

論文を発衣したシダーサ・アンガディ氏が語る。

バカ歩きは通常歩行の約7倍もエネルギーを消費します。

酸素摂取量も倍近く差があった。

そのため、一日のうち11分間バカ歩きをすれば、

短時間で心臓に効果的な

有酸素トレーニングになることがわかりました。

11分も続けるのは過酷なので1分単位で

休みつつ歩くのもいいと思います。

ポイントは『非効率な歩き方』をすることです。

人は体力を減らさないように、

自然と効率的な動きをします。

あえてムダな動きを取り入れて歩くことが、

逆説的に効率の良い運動になるわけです。

家の中で気軽にできる運動もある。

推奨するのは

『さびしんぼう体操』と『ゾンビ体操』。

方法は上の図を確認してほしい。

どちらの体操も、

自律神経が整って血流が良くなる。

心臓を健康にする

食事法も紹介しよう。

『ＬＴＰ』『ＧＡＢＡ』『ケルセチン』

『ＥＰＡ・ＤＨＡ』『リコピン』

『スルフォラファン』『食物繊維』

『葉酸』『カカオポリフェノール』

『赤ワインポリフェノール』の10種の

成分が心臓を若返らせます。

食材に入っているか意識してほしいです。

これらの成分を効率良く摂取する

方法を次ページの表に列挙した。

たとえばチーズ入り味噌汁。

チーズ（特にコーダチーズが良い）と味噌には、

血管を若々しく保つ『ＬＴＰ』が含まれている。

どちらも発酵食品で、

動脈硬化を防ぐ抗酸化物質も

入っているので一石二鳥というわけだ。

（「週刊現代」2023年05月20日号より）　　　　　　

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