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おはようございます!
製薬会社の添付文書
(薬の使用上の注意や用法・用量、
服用した際の効能、
副作用などを記載した書面)には、
『併用禁忌(併用しないこと)』、
『併用注意(併用に注意すること)』の
薬剤がそれぞれ書かれている。
これまで本誌では、
日本病院薬剤師会が取りまとめた
多剤服用への対応事例集などをもとに、
『併用注意』の組み合わせが
処方されたケースが多数ある現実について報じた。
一方、『併用禁忌』となると、
命にかかわる重篤な症状を起こすことがある。
そもそも両者の違いは何か。
内科医(ナビタスクリニック川崎)が解説する。
併用注意とは、相互作用による代謝への
影響で食中濃度が変化するなどして、
軽い副作用が増えたり、
有効性が下がったりする可能性が
ある薬の組み合わせを明示したものです。
医師の責任において併用しても良いが、
その場合は注意を要するというもの。
一方、併用禁忌は命の危険があり入院治療が
必要となるなど重度の副作用が
出る可能性がある薬の組み合わせのことです。
併用で必ず弊害が起こるわけではありませんが、
避けることがベストです。
そうした危険な組み合わせであれば、
冒頭で言うように、医師が処方薬を
選択する電子カルテ上で警告表示があるはずだ。
にもかかわらず、
実際に『併用禁忌』の処方が
行なわれている現実がある。
医師や薬剤師が見落としていることが一番理由です。
実は薬の種類が5~6種類になると、
端末画面には『併用注意』の警告が
常に出ているのが普通です。
そこで『併用禁忌』が
見分けられなかったケースは容易に想像できます。
それでも、『注意』と『禁忌』では大きな差がある。
ほとどが医師の”うっかりミス”だと考えられます。
そうした事例を集めのが、
『薬局ヒヤリハット事例』だ。
(「週刊ポスト」2021年10月15日・22日号より)
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