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「医者がなんとなく処方しているだけの薬も多い」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院!!!

おはようございます!

 

最後に注意したいのは、

医師が”なんとなく処方”を続けているケ-スだ。

事例集には《漫然投与に対する対応》

というテーマ分類もある。

 

肺炎で入院した80代男性(症例④)は、

過去に脊柱管狭窄症や逆流性食道炎にかかり、

医師から処方された鎮痛薬(貼付剤)や

胃腸薬などを数年にわたって使い続けていた。

 

これらの疾患による疼痛や

症状はすでになくなっていたので、

入院を機に断薬に踏み切った。

この男性のように、医師が症状の悪化を恐れて、

”前も出したから”と漫然と処方するケースは多い。

 

男性が処方されていた鎮痛薬には依存性や転倒、

頭痛や傾眠といった副作用があるため、

意図のない処方にはリスクがあります。

 

減薬を続ける一方、

入院中に鉄欠乏性貧血が見つかり、

新たに貧血治療剤が処方された。

不要な薬を中止して必要な薬に置き換えると、

12種類あった薬は6種類になった。

 

過去に急性汎自律神経失調症や食道狭窄、

総胆管結石などを患って複数の

医療機関を受診していた80代男性は、

免疫治療の目的で入院した際に

『30種類』もの薬を服用していた。

 

なかには危険な『飲み合わせ』も見られた。

似たメカニズムの降圧剤である

ARBとACE阻害薬が併用されていました。

 

この飲み合わせは高血圧学会の

治療ガイドラインでも推奨されておらず、

高カリウム血症や腎障害などの

副作用が生じる危険性があります。

 

複数の病気で異なる医者にかかった結果、

こうした危険な処方になったと考えられます。

この80代男性は、便秘症状に対して

4種類の大腸刺激剤が投与され、

体が薬に慣れてしまった可能性も指摘された。

 

このケースでは複数のビタミン剤、

胃腸薬、抗アレルギー薬など、

対症療法として出されるような薬が

どんどん増えていったとみられます。

 

これは原因の特定されない訴えの多い患者に対し、

多くの医師が行ないがちな

多剤投与のプロセスです。

 

降圧剤を減薬しても血圧が

上昇しないなどの結果が得られたが、

男性が睡眠薬などの服用継続を望んだこともあり、

減らせた薬は8種類だった。

 

それでも副作用リスクや医療費の

軽減にはつながったはずだ。

こうした漫然投与を避けるには、

患者自身が声を上げる必要がある。

 

まずは患者が薬を飲む理由を理解したうえで、

『胃の不快感がなくなった』

『痛みがまだある』など

自らの状態を医師に伝えることが大切です。

 

そうした意思表示がなければ、

医師は漫然と同じ薬を処方し続けます。

また複数の医療機関を受診している患者は、

薬を受け取る薬局を一つにまとめることをお勧めします。

 

そこで『かかりつけ薬剤師』)を作れば、

必要に応じてその薬剤師が医療機関に連絡し、

薬の減量や中止を提案してくれます。

 

最後に日本病院薬剤師会の和泉氏が総括する。

患者自らが薬の効果や

副作用などの情報を知ることは、

服薬忘れや副作用の重篤化を防止することにもなり、

適切な薬物治療を行なううえで非常に重要です。

 

特に高齢者は生理機能の低下に伴って

薬を体外に排出する能力が低下するため、

多剤併用時に薬による有害事象が

起こりやすいことを知る意義はあります。

ぜひ減薬の第一歩を踏み出してほしい。

 

(「週刊ポスト」2021年09月10号より)

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