「飲み忘れで薬が増える悪循環を止めましょう」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院!!!
おはようございます!
続いては『処方の煩雑さの軽減』に
分類された減薬事例を紹介していく。
多くの薬を1日に何度も
異なる組み合わせで服用する場合、
飲み忘れが生じやすくなる。
飲み忘れにより期待する効果が得られず、
さらに『薬の飲み残しが増える』という
負のスパイラルに陥ることもある。
こうした場合、薬を減らして服用スケジュールを
シンプルにすることで飲み忘れを防ぎ、
症状の改善が期待できる。
薬は決められた量を決められた時間に飲まなければ、
期待する効果は発揮されません。
飲み忘れているせいなのに
『薬が効かない』と医師に訴えることで、
多剤処方が進んでしまうリスクもあります。
まずは有料老人ホームに
入居中だった90代の男性(症例②)。
高齢だが食事・排泄は自立している。
入院前日に便が水のようになる状態が
続いたので外来受診したところ、
ノロウイルスが検出され、入院となった。
入院時に男性が服用していた薬は降圧剤や糖尿病薬、
胃腸薬など全18種類。
90歳以上と高齢であることから、
多剤処方のリスクが問題視された。
この男性は薬が18種類と多いうえに、
服用回数が朝食前・後、昼食前・後、
夕食前・後、就寝前の1日7回と非常に多かった。
ホーム入居中も薬は自分で管理していたようで、
昼の分の薬が多く残っており、
飲み忘れが目立っていたと報告されています。
男性の多剤処方で特に問題とされたのが、
《90歳以上と高齢であるが、
糖尿病治療薬が4種類も処方》されていた点だ。
男性は高齢であることに加え、
身長154㎝と小柄な体型でした。
これでは薬が効き過ぎて、
重症低血糖を起こす可能性が高い。
意識が遠くなったり、
昏睡や痙攣などの重い症状が現われるため、
高齢者は注意が必要です。
また、脂質異常症治療薬も処方されていますが、
コレステロール価や中性脂肪値は入院時点で
安定していたので服用の必要性はないと考えられる。
頻尿の訴えにも薬が処方されていましたが、
症状の改善は見られなかったということです。
そこで、入院後は4種類の糖尿病治療薬を
含めてすべての薬の服用を一時中止。
点滴加療による絶食期間を設け、
その間の血糖コントロールは
インスリン注射で行なったという。
疼痛の訴えもなかったので、
疼痛治療薬の処方も取りやめた。
食事再開後も、1日2回計10錠飲んでいた
4種類の糖尿病治療薬は中止し、
1日1回投与のインスリン注射薬に変更。
退院後、ホームでも無理なく継続できるよう、
施設職員と相談して回数や
時間を調節したのだという。
その他の薬についても、
1剤ずつ必要な薬のみを
医師と薬剤師が協議して再開。
その結果、男性の薬は18種類→
4種類(+インスリン注射)に減薬することができた。
1日7回だった服用回数が、
朝昼晩の3回と1日1回の
インスリン注射に減ったことで、
服用が煩雑ではなくなった。
飲み忘れがなくなり、
医師の処方通りに患者さんが
服薬するようになったと考えられます。
(「週刊ポスト」2021年09月10号より)
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