「医学は間違える、国も間違える」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院！！！

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おはようございます！

だが、もし感染が広がり始めれば

「ｼﾞｪｯﾄ機並みの速さ」でアメリカ全土に感染者が出るだろう。

それにもし何もしなければ、

国や専門家は後から「命を救えるチャンスがあったのに、

大勢の国民を見殺しにした」と非難を浴びることになる。

結局、接種強行派の意見に押し切られるように、

ワクチンの接種事業をスタートすることが決まった。

3月24日、ジェラルド・Ｒ・フォード大統領は全国民2億人を

対象にワクチン接種を実施すると発表した。

この年の11月には大統領選挙が控えていた。

フォード大統領には、大規模な感染症対策を

行った実績を作りたいという意図もあった。

ワクチン接種に関する予算が承認されたのは4月15日のことだった。

ここから流行が本格化する11月までにワクチンを間発して試験を行い、

全国民への接種を終えなければならない。

ワクチンを製造しているメーカーのすべての工場をフル稼働させ、

猛スピードでワクチンが作られた。

あまりにも似ている。空前の規模のワクチンの接種事業が始まったのは、

タイムリミットの11月より1ヵ月も早い、10月1日のことだった。

開始から10日問で100万人が接種を受け、

ワクチン接種は順調に滑り出したかのように見えた。

ところが、10月11日、事件が起きる。

ペンシルヴァニア州ピッツバーグで、

心臓に持病をもった70歳以上の高齢者3人が、

ワクチン接種を受けてまもなく亡くなったのだ。

現場にはテレビカメラを担いだ取材チームが殺到した。

これに対しCDCの所長は

『ワクチンの副作用で高齢者が亡くなった』という

疑惑を否定するために、記者会見を開く。

ワクチンに何らかの欠陥があるというような証拠は、まったくありません。

さらに、フォード大統領と家族がホワイトハウスで

ワクチンを接種する様子をテレビで放送し、

国民の不安を和らげようとした。

しかしそれを打ち砕くかのように、11月の第2週に入って新たな事件が起きる。

ミネソタ州の一人の医師が、ワクチン接種を受けた人の中に

ギラン・バレー症候群と呼ばれる重大な薬害が出ていることに気づいたのだ。

この病気は10万人に1～2人しか発症しない難病だ。

症状が軽いうちは、手足や顔の筋肉がマヒし、

財布の中の小銭をつかめない、

何もないところで転ぶといった異変が起きる。

しかし、さらに症状が重くなってくると

呼吸器にまでマヒが及び、呼吸困難に陥る。

ワクチン接種後にギラン・バレー症候群を発症した患者は他の州でも次々に見つかり、

その数は12月中旬までに50例以上に達した。全米のテレビニュースでは連日、

「豚インフルエンザワクチンの危険性」について繰り返し報じられ、

国民の間ではワクチン接種反対の世論が高まった。

この段階ではワクチンとギラン・バレー症候群の因果関係は明らかではなかった。

しかし、世論を受け、12月16日、

フォード大統領はワクチン接種の中断を発表する。

結局、2ヵ月で約4000万人にのぼるアメリカ国民がワクチンの接種を受けた。

ギラン・バレー症候群を発症した人は約530人にのばった。

ワクチンを受けた人の発症率は、受けなかった人の11倍も高く、

ワクチンが原因となったことは明らかだった。

皮肉なことに、この冬、恐れていた豚インフルエンザの流行は起きなかった。

残されたのは、政府に対して起こされた4000件もの損害賠償請求だけだった。

ギラン・バレー症候群の患者の8割は、半年から1年で回復をする。

だが、運悪く後遺症が残り、一生車いす生活を強いられた患者も多かった。

さらにマヒが神経に及んで不整脈を起こし、命を落とす人もいた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（「週刊現代」2020年7月4日・11日号より）　　　　　　　　　　

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