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おはようございます！

11月も後半になると、

二十四節気でいうところの『小雪』。

北国でなければまだ雪には早いが、

日差しは弱まり、いよいよ冬の到来だ。

凛とした空気が心地よい季節でもあるが、

この時期特有の身体の不調も出始める。

その根本的な要因は『冷え』。

たまプラーザ南口胃腸内科クリニック院長は、

『とりわけ内臓の冷えが様々な不調を生む』と語る。

胃腸、腎臓、肝臓を問わず内臓は

血流が集まることで動くのですが、

冷えると血の流れが滞り、

動きが悪くなる。

胃が冷えれば消化能力が低下し、

そうなると未消化のものが腸に回って、

ガスが溜まる。

腸の機能も落ちているので、

ガスを排出できずに

お腹の張りが強くなり、

便秘に悩まされます。

冷えは『がん』につながる。

腎臓、肝臓も冷えると有害な体内物質を

代謝して排出するという本来の機能が落ちる。

その結果、短期的には気力が落ち、

長期的には発がんのリスクも高まります。

そもそも高齢者は、

体温を維持する機能がある

筋肉の量も減っているので、

とりわけ注意が必要でしょう。

冷えを防ぐにはどうすればいいか。

臓器別に見ていこう。

胃を守るのに大切なことは、

胃に優しいものを食べること。

一見、当たり前のように聞こえるが、

実は多くの人が、重要な点を誤解している。

肉や魚などのたんぱく質は、

ごはんや麺類などの炭水化物に比べて

消化が悪いと思われがち。

だが、実際に消化にかかる負担は逆なのだ。

たんぱく質は胃の中に入って

2時間ほどで消化されます。

一方でごはん、麺類などの炭水化物は4～5時間かかり、

胃腸への負担も大きい。

消化に時間がかかると胃に血流が集まることで、

身体の他の部分も冷えてしまう。

食後は風呂に入ってテレビを

見るくらいしか予定がないのならば、

夕食はたんぱく質中心の食事にすると

胃腸への負担が小さくなります。

そうすると翌朝の目覚めも快適で、

心地よい空腹が感じられるだろう。

きちんと朝食を摂ることで、

腸の煽動運動が促され、快便も期待できる。

お勧めは、タマネギ、ニンジン、ゴボウ、

レンコン、サトイモなど『地面の下』に

できる野菜を入れた味噌汁だ。

これらの野菜は冬が旬のものが多く、

身体を温める効果があります。

逆にトマトやレタスなど『地面の上』に

できる野菜は身体を冷やします。

またサラダのように生のままで

食べると消化に時間がかかってしまい、

冷えを招きます。

根菜は繊維も多く、

腸内細菌のバランスを良好に保つ効果も大きい。

腸の状態を健康に保つことは、

消化吸収という機能以上に重要な意味を持つ。

腸には小腸と大腸があるが、

消化吸収を行う小腸は免疫機能も担っている。

つまり、腸が冷えると免疫力も落ち、

コロナをはじめとした感染症にも弱くなる。

松生クリニック院長は、

腸冷えを防ぐためにスパイスの積極的摂取を勧める。

カレーを食べるとぽかぽかとするのは

ターメリックやシナモンなどの

スパイスの効果です。

身体を温めるだけでなく、

例えばターメリックには

胆汁の分泌を促したり、

便中の水分量を増やして便秘を

予防する効果もあります。

（「週刊現代」2022年11月19日・26日より）

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