「意識消失、昏睡も・・・」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院!!!
おはようございます!
高血圧と並んで患者数が多い生活習慣病が『糖尿病』だ。
医師は、『高齢者の多剤併用で非常によく見られるのが、
『降圧剤』と『糖尿病薬』の組み合わせです』と語る。
『事例集』に記載されていた有料老人ホームに
入居中だった90代男性(症例②)の症例では、
まさにその組み合わせで1日に14錠も服用していた。
特に問題とされたのが、
糖尿病治療薬だけで4種類も服用していた点だ。
DPP-4阻害薬、チアソリジン薬、
SU薬、ビグアナイド薬と
それぞれ薬のタイプは異なっていた。
糖尿病治療薬はほかの糖尿病薬と併用すると、
効果が強まりすぎて『低血糖』に陥るリスクがある。
さらにこの男性は高齢で
身長が154㎝と小柄な体型だった。
90代とリスクも高い年齢なのに
4種類も処方されていたのは
医師の『漫然処方』が原因でしょう。
血糖低下作用が増強されて低血糖になり、
それが重症化すると意識消失や昏睡を起こし、
最悪、命に関わる可能性があります。
薬が効きすぎると転倒による骨折のほか、
認知症や脳梗塞、心筋梗塞のリスクにもなるとされる。
高血糖と同じくらい、
低血糖にも注意する必要があります。
さらに降圧剤の表にもあるように
この男性が飲んでいた降圧剤のループ利尿薬と
ビグアナイド薬の組み合わせも注意が必要だという。
ビグアナイド薬の副作用として、
乳酸アシドーシスがあります。
これは低血糖時に血中の乳酸が増え、
血液が酸性になってしまう急性疾患の一つです。
初期症状として吐気・嘔吐、
下痢や腹痛などがあらわれますが、
脱水症状を引き起こし命に関わることもある。
そうした時に利尿薬を併用すると、
脱水のリスクがより高まります。
ビグアナイド薬との組み合わせで注意が必要なのは、
降圧剤(ループ利尿薬)以外にもある。
症例②の男性は胃腸薬も併用していたようですが、
ビグアナイド薬と胃腸薬の併用で、
薬剤の血中濃度が高まり血糖降下作用が
増強される恐れがあります。
反対に、ステロイドなどの抗炎症薬である
副腎皮質ホルモンとの併用では、
ビグアナイド薬の血糖降下作用を
弱めることがあります。
ただし、主に注意が必要なのは
経口ステロイド剤です。
皮膚炎などで処方される
塗り薬のステロイド剤の場合。
皮膚からの吸収量はかなり
少ないので問題ないでしょう。
糖尿病薬とほかの薬の組み合わせが、
命に関わるケースもある。
消化管からの糖の吸収を
遅らせることで血糖を下げる効果が
あるα-グルコシダーゼ阻害薬と、
慢性心不全の治療に用いられる
強心薬のジゴキシンの併用は注意が必要です。
この組み合わせによりジゴキシンの
血中濃度が低下する恐れがあり、
強心薬が効きにくくなって、
死に直結することがあります。
とりわけ、かかりつけ医以外の病院を
受診するような場合は注意が必要だ。
血糖コントロールのために用いられるインスリン製剤は、
抗うつ剤や抗パーキンソン病薬との組み合わせにより、
血糖効果作用が増強されて低血糖症状が
あらわれやすくなるので注意が必要です。
内科と精神科や心療内科などを
別々に受診しているとこれらの薬が
一緒に処方されることが十分に考えられますので、
注意してほしい。
(「週刊ポスト」2021年09月17日・24日号より)
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